知床は、2005年7月、世界自然遺産 に登録されました。オホーツクの海に屏風のようにそそり立つ美しい山々、その山麓はたくさんの野生動物たちが生息する深い森におおわれています。
冬には白い氷の大地と化す海は、さまざまな種類の魚をはじめ海面を埋めつくす海鳥やアザラシたちなど生命に満ちあふれているのです。この豊かな森と海は清らかな流れの川で結ばれています。膨大な群となって押しよせるサケ・マスは、故郷の川に溯って産卵することで両方の生態系の循環を担っています。雄大、神秘、豊穣、静寂、そして野生の躍動。こんな所がまだ日本にあったのか。この北の地は訪れる者に驚嘆と感動を与えずにはおきません。
かけがえのない知床の自然を「知り、守り、伝える」ことを目的として私たち知床財団は1988年に発足しました。日本の国立公園や野生動物の保護が遅々として進まない大きな原因の一つは、現場で地に足を着けて活動する人材と組織の欠如です。私たちは地元発の創意工夫で、日本で初めての自然環境を守る実働部隊をこの知床の地に創り上げようとしています。
この度、知床を象徴するヒグマとの共存を進める「知床キムンカムイプロジェクト」に対して、AIR DOから多大なるご支援をいただくことになりました。次回以降、この場をお借りして、プロジェクトの様子や四季折々の知床の姿を紹介していきたいと思います。
(財)知床財団 統括研究員・事務局長 山中正実
http://www.shiretoko.or.jp/ http://www.shiretoko.or.jp/ZAIDAN.HTM



知床の自然環境を調査・研究している知床財団が、「知床キムンカイ・プロジェクト(仮称)」を始動させます。ヒグマをはじめ野生動物の高密度生息地である知床は、世界自然遺産の登録による観光客増加から、人間との接近事故が心配されています。プロジェクトは問題解決へ向け、北海道内の専門家らがチームを結成し、2006年度から3年計画にて実施。GPS(全地球測位システム)にて、ヒグマの行動追跡ほか、体毛を採取してDNAを分析し、親から独立したクマがどのように移動しているかなども調査します。AIR DOは、ヒグマとヒトが共に生きる道を探る、安心して暮らせる知床を目指して、この活動を応援していきます。
 
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