5月、知床の遅い春は爆発的にやってきます。あらゆる生き物たちが短い夏を予期して、全力で春を駆け始めるのです。AIR DOのご支援による「知床キムンカムイプロジェクト」も5月から本格的に始動します。このプロジェクトはヒグマに付けたGPS標識とDNAの追跡で、知床半島から北海道東部に至るヒグマたちのダイナミックな動きを初めてとらえようとしています。

首輪型のGPS標識。
GPS標識はカーナビと同じ仕組みの全地球側位システムです。オスのヒグマの数百平方キロに及ぶ広大な行動圏を把握することが期待されるとともに、たくさんのヒグマが棲む知床で生まれる子グマたちがどのように分散していくのかを知ることができます。GPSはヒグマたちの動きを時間単位で細かく記録していきます。また、そのデータは電波を使った遠隔操作によって回収されます。また、DNAに刻まれた生命の記録は、知床生まれのヒグマたちの移動分散や、他の地域で生まれたヒグマとの交流についても知ることができるでしょう。これらのデータは、この北の大地の雄 々しき生き物と私たち人間が、共に生きていくためになすべきことを教えてくれるはずです。

270kgを越える大きなオスグマにつけられたGPS標識と知床財団のスタッフたち。
また、このプロジェクトでは、誤解されていることが多いこの動物の正しい姿や調査の成果を子供たちや一般市民に対してお伝えするさまざまな活動展開も予定されています。この機内誌の誌面でもお知らせしますので、どうかご期待下さい。5月、知床では最も容易にヒグマを見ることができる季節です。観光船に乗ると、餌になる草の芽吹きが早い海岸線に出ているヒグマたちを簡単に見ることができます。人の生活圏になっていることが多い海岸までクマが生活できる場所は、実は日本では知床以外にはありません。皆さんも見に来てみませんか?

(財)知床財団 統括研究員・事務局長 山中正実
http://www.shiretoko.or.jp/ http://www.shiretoko.or.jp/ZAIDAN.HTM




知床の自然環境を調査・研究している知床財団が、「知床キムンカイ・プロジェクト(仮称)」を始動させます。ヒグマをはじめ野生動物の高密度生息地である知床は、世界自然遺産の登録による観光客増加から、人間との接近事故が心配されています。プロジェクトは問題解決へ向け、北海道内の専門家らがチームを結成し、2006年度から3年計画にて実施。GPS(全地球測位システム)にて、ヒグマの行動追跡ほか、体毛を採取してDNAを分析し、親から独立したクマがどのように移動しているかなども調査します。AIR DOは、ヒグマとヒトが共に生きる道を探る、安心して暮らせる知床を目指して、この活動を応援していきます。
 
  クチコミ北海道 | 機内誌ピックアップ情報 | きたキッチンおすすめ | おすすめイベント
   
 
AIR DO  
このサイトに含まれる全てのコンテンツの無断複製・再利用を禁じます。
© Hokkaido International Airlines Co, Ltd. All rights ? reserved.