初夏、知床ではヒグマたちが最も活発に動き回る季節です。ヒグマはいつでも襲いかかってくるようなどう猛な動物ではありません。しかし、強力な力を秘めた野生の生き物です。ティディーベア扱いをすることはできません。知床では野生のルールを守りましょう。
最善の対策は出会わないこと。音をたてよう!声を出せ!
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| かわいい仔グマだけど絶対近づいてはいけません。母グマを激怒させてしまいます。 |
注意を怠らなければ、知床でさえ出会う確率をゼロに近いものとすることができるし、それはそれほど難しいことではありません。人の接近に気付けば、ほとんどの場合、ヒグマは人を自ら避けようとします。鈴を持ったり、声を出したりして人がいることを積極的に知らせてやりましょう。至近距離で急に出会うと、驚いたヒグマが自分の身を守るために攻撃的になる可能性があります。
それでも出会ってしまったら?
まず落ち着いて静かに。クマを驚かせてはなりません。ゆっくりと後退して離れましょう。走ってはダメ。逃げるものを追う本能を刺激してはなりません。けっして近づいてはなりません。特に仔グマに近づくと、母グマを怒らせてしまいます。餌をやってはなりません。人に近づく危険なクマを創り出してしまいます。
まずい!突進が始まった!!
それでも落ち着いて!多くの場合、威嚇行動です。ダーッと突進したり後退することを繰り返します。ゆっくり離れて下さい。大騒ぎすると本物の攻撃を誘発することがあります。稀ですが万が一、本当に攻撃してきたら、今現在考えられる限り最も有効な手段は「クマ撃退スプレー」を発射することです。
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| クマ撃退スプレー(右)と食料保管用強化プラスチックコンテナ(左)。ヒグマの王国でのキャンプでは欠かせないアイテム。 |
注1)
「クマ撃退スプレー」はアウトドア用品店などで入手できます。しかし、航空機で荷物に預けることは禁止されています。知床財団ではレンタルと販売を行っています。
●問い合わせ:TEL:
0152-24-2114
注2)
ヒグマ対策の詳細については知床財団ホームページを参照下さい。さらに詳しくは、冊子「ヒグマとの遭遇回避と遭遇時の対応に関するマニュアル」
(2001年 山中正実 著、日本クマネットワーク発行、525円)をお求め下さい。知床財団ではヒグマの生態や安全対策を学ぶフィールド講座を行っています。詳しくは、ホームページをご覧ください。
●URL http://www.shiretoko.or.jp/
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知床の自然環境を調査・研究している知床財団が、「知床キムンカイ・プロジェクト(仮称)」を始動させます。ヒグマをはじめ野生動物の高密度生息地である知床は、世界自然遺産の登録による観光客増加から、人間との接近事故が心配されています。プロジェクトは問題解決へ向け、北海道内の専門家らがチームを結成し、2006年度から3年計画にて実施。GPS(全地球測位システム)にて、ヒグマの行動追跡ほか、体毛を採取してDNAを分析し、親から独立したクマがどのように移動しているかなども調査します。AIR
DOは、ヒグマとヒトが共に生きる道を探る、安心して暮らせる知床を目指して、この活動を応援していきます。
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