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| 知床式ヒグマ捕獲用トラップ。さまざまなノウハウが詰め込まれている |
GPS(全地球側位システム)標識をヒグマに取り付けるための生捕り大作戦が5月から開始されました。国立公園内の各地にトラップを設置する作業が進められています。重いトラップをトラックに積んで、とんでもない悪路に危うくスタックしそうになりながら運んだり、時にはエッサ、エッサと担いだり、といった地道な作業が続けられています。このトラップは知床財団がこれまで18年にわたって工夫を重ねてきたノウハウが集約されたものです。最大のポイントはクマにとっても人にとっても安全であることです。
トラップは全長240cm、直径77cmの鉄製の円筒形。体重300kgを超える大きなオスグマでも入ることができます。内側は突起物がなくスムースな表面になっています。それは入ったヒグマが暴れて体を傷つけてしまわないための配慮です。また、扉が閉まると内部が真っ暗になるように工夫されています。外が見えず暗いと野生動物はおとなしくなり、暴れて体力を消耗したりしないからです。
一方、人間も安全で作業しやすくなければなりません。扉の安全装置はそれ自体の重みで自動的かつ確実にかかるように工夫を重ねています。扉は二重になっていて、麻酔をかける作業の時には
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| 初夏の知床連山の稜線。最高峰の羅臼岳から半島先端方向を望む |
外側の扉を静かに開け、吹き矢式の注射器で麻酔薬を注入できます。後側にも開閉できる小さな小窓があり、こちらからも麻酔を打つことができます。
麻酔をかけると、時には豪快な大いびきをかいて眠るヒグマたち。扉を少し開け、彼らの鼻息を顔に受けながら眠りの深さを確認する作業。それは本当に緊張する瞬間です。そんな日々が間もなく始まります。初夏はヒグマの繁殖期で、彼らの動きも活発化します。7月初旬には、プロジェクト第1号のヒグマがGPSをつけて歩いていることでしょう。

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| 知床の自然環境を調査・研究している知床財団が、「知床キムンカイ・プロジェクト(仮称)」を始動させます。ヒグマをはじめ野生動物の高密度生息地である知床は、世界自然遺産の登録による観光客増加から、人間との接近事故が心配されています。プロジェクトは問題解決へ向け、北海道内の専門家らがチームを結成し、2006年度から3年計画にて実施。GPS(全地球測位システム)にて、ヒグマの行動追跡ほか、体毛を採取してDNAを分析し、親から独立したクマがどのように移動しているかなども調査します。AIR
DOは、ヒグマとヒトが共に生きる道を探る、安心して暮らせる知床を目指して、この活動を応援していきます。
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